協同組合防滑業振興協会 認定測定機関 一般社団法人床の滑り測定協会
【年末年始休暇のご案内】
平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
一般社団法人床の滑り測定協会の年末年始休暇は、下記のとおりとさせていただきます。皆様には、ご迷惑をおかけいたしますが、何卒宜しくお願い申し上げます。
◆休暇期間
2022年12月28日(水)~2023年1月4日(水)
協会概要
ごあいさつ
近年、歩道橋、駅の通路、ビルの玄関をはじめ各建築物の通路等において転倒による死亡事故が急増し、交通事故を上回り増加の一途をたどっています。厚生労働省の人口動態調査によると、転倒死亡者数は年々増加し続けており、原因としては高齢者社会という背景と、建築物(施設)の床面の経年変化が考えられます。
このような状況に対して、国土交通省は平成24年度バリアフリー新法「高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準」を改訂し初めて、床の滑りに関する安全基準が示されました。これにより、床面の管理者は、安全基準を満たすべく努力(新築時は遵守)をしなければならなくなりました。
私共は「すべらない社会をつくる」をスローガンに設立し、上記法制化の一翼を担い、転倒事故を少しでも減らそうと活動しております。
一般社団法人床の滑り測定協会
代表理事 鈴木徹
協会概要
協会名称 | 一般社団法人床の滑り測定協会 |
所在地 | 〒164-0012 東京都中野区本町4-2-2 TEL:03-5342-0288 E-mail:info@slip-csr.jp |
代表理事 | 鈴木 徹(スズキ トオル) |
関連団体 | 協同組合防滑業振興協会 |
業務内容 |
CSR測定業務 CSR測定結果報告書・証明書発行業務 すべり測定士資格認定業務 すべり測定士育成業務 滑りに関する資料・情報提供 |
転倒事故の実態
転倒事故によりお亡くなりになる方は、年々増加の一途を辿ります。下の表は、平成30年度不慮の事故の種類別にみた年齢別死亡数です。転倒事故が原因で、寝たきりになる、または普段の生活に支障をきたすことになったケースは、更に10倍近くの人数なるとの報告もあります。
転倒事故による死亡者数の増加は社会問題になりつつあります。高齢者の転倒事故が多く、メディアでも取り上げられることも増えております。近年では、交通事故による死亡者数を大きく上回っており、足元の安全の確保は急務となります。
階段・ステップのような段差による「転倒」、建造物からの「転落」以上に、同一平面での転倒事故が増加し続けています。床材の経年によるもの、多様な床材により滑りの差が生まれたこと、考え得る原因は多々あります。
転倒事故のリスクの多くは身近なところに潜んでいます。
転倒・転落 | 総数 |
---|---|
スリップ・つまづき及びよろめきによる同一平面上での転倒 | 7,644人 |
階段及びステップからの転落及びその上での転倒 | 555人 |
不慮の溺死及び溺水 | 総数 |
---|---|
浴槽内での及び浴槽への転落による溺死及び溺水 | 5,690人 |
新たな床の滑りの指標「高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準」
バリアフリー新法、正式名称「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」の改定に伴い、建築設計標準には新しく、床の滑りに関する明確な数値目標が示されることとなりました。
国土交通省のHP内には、「主な改訂内容としては、これまで記載されていなかった床の滑りに係る評価指標及び評価方法等について記述を充実したほか、」との記載があります。
以下「高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準」抜粋
4.10 床の滑り
床の材料及び仕上げは床の使用環境を考慮した上で、高齢者、障害者等が安全かつ円滑に利用できるものとする。
床の種類 | 単位空間等 | 推奨値(案) |
---|---|---|
履物を履いて動作する床、路面 | 敷地内の通路、建築物の出入口、屋内の通路、階段の踏面・踊場、便所・洗面所の床 | C.S.R=0.4以上 |
傾斜路(傾斜角:θ) | C.S.R-sinθ=0.4以上 | |
客室の床 | C.S.R=0.3以上 |
床の種類 | 単位空間等 | 推奨値(案) |
---|---|---|
素足で動作し大量の水や石鹸水などがかかる床 | 浴室(大浴場)、プールサイド シャワー室・更衣室の床 | C.S.R・B=0.7以上 |
客室の浴室・シャワー室の床 | C.S.R・B=0.6以上 |
突然滑り抵抗が変化すると滑ったりつまずいたりする危険が大きいため、同一の床において、滑り抵抗に大きな差がある材料の複合使用は避けることが望ましい。 |
※ご注意ください!
国土交通省ガイドラインや各県の条例に記載のある履物着用時の「CSR値」は、「JIS A 1454」に準拠した数値です。メーカー様のカタログ等に記された「CSR値」には、「JIS A 1509」に準拠した数値もございますので注意が必要です。
当協会の役割
JIS A 1454の規格に則った滑り性試験の実施
当協会では、JIS A 1454の規格の則り、公正に、床の滑り抵抗係数(CSR値)を測定いたします。
第三者機関として滑り抵抗係数(CSR値)を測定
当協会では、JIS A 1454の規格に準拠した滑り試験機「ONO・PPSM」と互換性のある携帯型滑り試験機「ONO-PPSM」を用いて、
新たな床の滑りの評価指標「CSR:Coefficient of Slip Resistance」を測定します。
一般社団法人床の滑り測定協会では、JISの規格に則り、第三者の立場で、この「CSR値」の測定を行います。
当協会では、試験体によるCSR測定のみでなく、ご指定の床のCSR測定も行っております。
※当協会では、床のCSR値を客観的に測ることを目的としているため、安全・危険の判定や合否の判定を報告書に記載することはお断りしております。
測定結果報告書の発行
CSR'値の測定が完了次第、「ONO・PPSMによる滑り性試験報告書」の発行を行っております。この報告書は、裁判資料として、また公官庁への証明書としても採用されています。
試料(サンプル)で行うCSR値測定 報告書サンプル【PDF】
「すべり測定士」の資格認定・育成
当協会では、正確に滑り抵抗係数(CSR'値)の測定を行うため、「すべり測定士」資格認定制度を導入しております。
高齢者社会に伴う滑り転倒事故防防止に向け、当協会では、「すべり測定士」の育成は最重要課題と考えます。現在、「すべり測定士」不在の地域もあり、協力者を得る活動にも注力しております。
「すべり測定士」に関するご質問などはお気軽にご相談ください。
※「すべり測定士」は当協会の登録商標です。
CSR(滑り抵抗係数)値測定 主要事例
当協会(協同組合防滑業振興協会、協会員測定も含む)にご依頼いただきましたCSR'測定の一例です。国や各県の条例で、CSR'値(滑り抵抗係数)を採用したことにより、多方面より、滑り性試験のご依頼をいただいております。防滑改修工事に伴う効果測定を目的としたCSR測定、物件管理のため、また転倒事故に伴う裁判資料作成のため、など目的は様々です。床のCSR'値を知ることは、転倒事故を防ぐ大きな一歩となります。
【主な実績】
公官庁、床材メーカー、設計事務所、建設会社、駅などの公共施設、飲食店、弁護士、商用施設、裁判所、老健施設、個人宅
現地で行うCSR測定(全国どこへでも伺います)
一般社団法人床の滑り測定協会では、すべり測定士を現地に派遣し、ご指定の床のCSR値を測定いたします。試験結果はその場で確認いただけます。
①試験条件、CSR測定の費用をご確認ください
CSR測定の費用は下の通りです。5測点までを1式としており、1測点ごとに標準測定では、乾燥状態と湿潤(水道水散布)状態の2条件の試験を行います。JISの規定するダスト・油を介在物とする試験も行っております。
ご不明な点がございましたらお気軽にご相談ください。
区分 | 項目 | 費用(税別) |
---|---|---|
標準測定(※1) | 基本料金 | 50,000円 |
CSR測定(乾燥状態+湿潤状態) 5測点まで | 75,000円 | |
報告書 1部 | 20,000円 | |
諸経費 | 3,000円 | |
交通費 | 実費 | |
標準測定 合計 | 148,000円+交通費 | |
オプション | CSR測定(乾燥状態+湿潤状態) 6測点以降 | 10,000円/1箇所 |
介在物 1項目(※2) | 測点数×5,000円 |
- (※1)滑り片(ゴムシート)「JIS A 1454 17.4 a)」の選択
- ゴムシートの硬さ(靴底のゴムの硬さとイメージしてください)を選択いただけます。ご指定が無い場合は、①のゴムシートで測定をします。
- ① 硬さA72-A80、厚さ3-6mmのゴムシート(一般的な靴底相当)
- ② 硬さA29-A35、厚さ7-10mmのゴムシート(運動靴相当)
- ③ その他:実際に使用している靴底など
- ※転倒事故に伴う訴訟関連のCSR測定、靴下や室内用スリッパの滑りに関しては、「③ その他」、に該当します。
- (※2)オプション介在物:試験片表面状態の選択「JIS A 1454 17.4 a)」
- 床の表面状態を選択いただけます。標準測定の乾燥状態と湿潤(水道水散布)状態のほかに、ダストや油を介在物とした試験も行います。
- (1)ダスト散布状態
- ※試験片表面にJIS Z 8901 に規定する試験用粉体1 の7 種を10 g/m2 の割合で散布した状態。
- (2)水+ダスト散布状態
- ※水道水とJIS Z 8901 に規定する試験用粉体1 の1 種及び7 種とを質量比で,20:9:1 に混合したものを400 g/m2 の割合で散布した状態。
- (3)油散布状態
- ※食用油を40 g/m2 の割合で散布した状態。
- (4)その他 受渡当事者間の協定による
②「見積依頼書」をメールで送付ください。
見積のご依頼は、下のPDFファイル、またはエクセルファイルに必要事項をご入力の上、メールでお送りください。
お問い合わせメールアドレス : info@nonslip.jp
③見積書発行
メールにて正式な見積書を送付いたします。
④測定日の調整
見積書の内容にご了承いただけましたら、測定日時の調整を行います。
※可能な限りご希望の日時に伺えるようにいたしますが、混雑状況により、ご希望に沿えない場合もございます。また、時期により測定が集中することもございますので前もってご相談いただけますようお願いいたします。
※夜間、早朝、休日の測定も行っておりますのでお気軽にご相談ください。
⑤現地にてCSR値の測定
決定した日時に伺い測定を行います。(現地にて測定結果は確認いただけます。)
※標準測定(5測点、各測点で乾燥状態と湿潤状態を測定)に要する時間は、おおよそ1時間~1時間半です。
⑥報告書発行
「ONO・PPSMによる滑り性試験報告書」を発行いたします。通常、測定完了日より、約2~3営業日で発送いたします。
※報告書は原則、「紙面」でのお渡しとなります。
⑦測定費用のお支払い
当会指定の口座へお振込みをお願いいたします。
※お支払い日(締め日・支払日)は「見積依頼書」の記入欄に記載してください。
※振込手数料は貴社負担にてお願いしております。
試料(サンプル)で行うCSR測定
試料(サンプル)をお送りください。お預かりした試料の滑り性試験を行い報告書を発行いたします。
① CSR測定の費用をご確認ください
試料(サンプル)で行うCSR測定の費用は下の通りです。ご不明な点がございましたらお気軽にご相談ください。
測定費用<1試験=(A)+(B)+(C)>
区分 | 項目 | 費用/1試験(税別) |
---|---|---|
(A)CSR測定(※1) | 標準測定(乾燥状態+湿潤状態(※2)) | 10,000円 |
標準測定+介在物(※3)1項目 | 15,000円 | |
標準測定+介在物2項目 | 20,000円 | |
標準測定+介在物3項目 | 25,000円 | |
(B)報告書(※4) | 1部 | 4,000円 |
(C)諸経費 | 1式 | 500円 |
※1試験は、1試料1方向となります。長手と幅方向など同一試料で2方向の測定を行う場合は、2試験となります。
※同一製品(同一の製品、同一の品名・品番など)のCSR値測定
製品としてのCSR値を求める場合は、製品誤差や物性誤差を最小限にするため、同一表面の試料を3~5枚の試験を行い、平均値を製品のCSR値として利用するケースもあります。
また、撥水性のある鏡面仕上げの試料、凹凸の大きい(多い)試料、グレーチングなど溝がある試料などは、試料により数値の差が生じることがあるため、平均値を求めることをお勧めしております。
- (※1)滑り片(ゴムシート)の選択 『 JIS A 1454 17.4 a) 』
- ゴムシートの硬さ(靴底のゴムの硬さとイメージしてください)を選択いただきます。ご指定が無い場合は、(1)のゴムシートで測定をします。
- (1)硬さA72-A80、厚さ3-6mmのゴムシート(一般的な靴底相当)
- (2)硬さA29-A35、厚さ7-10mmのゴムシート(運動靴相当)
- (3)その他:実際に使用している靴底など
※(1)(2)以外の硬さ、特定の靴による測定をご希望の際は、試料に同封くださいますようお願いいたします。
- (※2)湿潤状態
- 試験条件の湿潤状態は、水道水散布(適量)状態です。「JIS A 1454 17.4 a)試験片表面状態の選択(5)その他 受渡当事者間の協定による」に該当します。
- (※3)試験片表面状態の選択 『 JIS A 1454 17.4 a) 』
- 乾燥状態、湿潤(水道水散布)状態以外の表面状態を選択いただけます。
- (1)ダスト散布状態
※試験片表面にJIS Z 8901 に規定する試験用粉体1 の7 種を10 g/m2 の割合で散布した状態。 - (2)水+ダスト散布状態
※水道水とJIS Z 8901 に規定する試験用粉体1 の1 種及び7 種とを質量比で,20:9:1 に混合したものを400 g/m2 の割合で散布した状態。 - (3)油散布状態
※食用油を40 g/m2 の割合で散布した状態。 - (4)その他
※受渡当事者間の協定による
- (※4)報告書
- 1種類の試料につき1部の報告書を発行いたします。
② 「見積書兼注文書」をメールで送付ください。
見積のご依頼は、下のPDFファイル、またはエクセルファイルをご記入の上、メールでお送りください。
試料(サンプル)で行うCSR測定 見積書兼依頼書【エクセル】
お問い合わせメールアドレス : info@nonslip.jp
③ 試料(サンプル)を下の住所にお送りください。
一般社団法人床の滑り測定協会
〒164-0012 東京都中野区本町4-2-2(TEL:03-3381-2562)
※他社メーカー様の試験体も多くお預かりしていることもあり、情報管理の目的、公正を期す目的のため、立ち合いや、撮影はお断りしております。また、試験体は「業者便等で送付」のみの受付としております。予めご承知くださいますようお願いいたします。
試料(サンプル)のサイズ・形状に関して
・試料は約15 X 15cm以上の大きさのものをお送りください。(基準サイズを下回る場合、持ち運び困難な大きいサイズの場合は事前にご相談ください)
・1標準測定に1枚、介在物ごとに1枚の試験体のご用意をお願いします。(例)標準測定(乾燥+湿潤)+ダスト散布+油散布の場合は3枚
・シートやフィルム状、シール等のサンプルは、凹凸の無いステンレス板、フローリング板、アクリル板等に貼り付けてお送りください。
・測定の向き(ゴムシートを引っ張る方向)に指定がある場合は、試験体に計測方向ご記入ください。
・靴下、スリッパ等履物による測定をご依頼の際は、指定の履物の同梱をお願いします。カット等加工して測定を行いますので原則返却出来ないことを予めご承知ください。
④ CSR値の測定
当協会にてお預かりした試料(サンプル)のCSR値を測定します。当協会に到着後、約3~5営業日で試験は完了します。
⑤ 報告書の発送
「ONO・PPSMによる滑り性試験報告書」を発送いたします。CSR測定完了後、約2~3営業日で報告書を発送いたします。
※報告書は「紙面のみ」のお渡しとなります。
※お預かりした試料は、CSR測定が完了次第、着払いで返送致します。報告書とは別送となります。
⑥ 測定費用のお支払い
当会指定の口座へお振込みをお願いいたします。(御請求書は報告書に同封いたします。)
※お支払い日(締め日・支払日)は「見積書兼注文書」の記入欄に記載してください。
※振込手数料は貴社負担にてお願いしております。